先日、映画『WOOD JOB!~神去なあなあ日常~』を観ました。
現在、NHK大河ドラマ『麒麟がくる』にて織田信長役の染谷将太さんが主役、長澤まさみさんがヒロインを演じています。
タイトルのとおり、WOODのJOB=林業に関してのお話で、
あらすじは、お気楽に過ごしていた主人公が大学受験の失敗と失恋がきっかけで、林業の研修プログラムに参加することになり、あまりに過酷な現場に逃げ出そうとするも、魅力的な村人たちに囲まれその楽しさに気づいていく…というものです。
林業の仕組みや魅力がわかり、林業って素敵だな~と感じる、とても面白い映画でした。
あらすじに関しては余談として、
吉田工務店では、木材は本物の木(出来る限り栃木県の木)を使用しているわけですが、まさに、この『WOOD JOB』の中で描かれているような林業に携わる方たちが、適切な管理で木材資源として生産したものを使用しています。
林業の方たちは、吉田工務店の家を建てるのには欠かせない、敬意を払う存在です。
森林施業は、植栽、保育、間伐、伐採などで、病虫害虫の防除や森林火災の防止、土砂災害の防止、水源の育成などにつながります。さらに、間伐、伐採によって育った木を木材として使用することで、太陽の光が森林に差し込むように調整し、森林の生態系を守り、森林が光合成できるようにすることで二酸化炭素が吸収され地球温暖化を防止する効果が期待できます。
植栽、保育した木が木材として使用できるまでに、だいたい50年~60年ほどかかるので、今、木材として使用される木は、およそ半世紀前の方たちが植えてくださったものです。
そして今植えている木は、今からさらに半世紀後の未来、必要とされる人たちが使用するものとなります。
時間の感覚的には、おじいちゃんおばあちゃんから孫へのプレゼントのようにも感じられますね。
先人の残してくれた森林を未来に届ける素敵なお仕事です。
日本は国土の68%が森林である森林大国ですが、現在、国内林業は木材資源の需要の減少や、輸入材に押されていると言われています。
県産・国産木材資源を使用することで、林業を適切に維持し、森林を管理することで木が増え過ぎることによる悪影響を防ぎ、この森林大国の環境を守ることができます。
県内・国内林業に携わる方たちの何十年にも渡る、上記のような物語性・公益的機能の高い木材を使用させてもらえること、そして施主様にご提供できることは、吉田工務店の誇りのひとつだと感じています。